スマートウォッチの次に注目されているガジェットとして、「スマートリング」がじわじわと話題になっています。コンパクトでありながら、健康管理からスマホ操作、キャッシュレス決済までこなす多機能性が魅力です。この記事では、スマートリングの基本的な仕組みやメリット・デメリット、どんな人に向いているかについて紹介します。
スマートリングってどんなもの?
スマートリングは、指に装着するリング型のウェアラブルデバイスです。一般的なリングと同じ感覚で身につけられる一方で、内部には各種センサーや通信機能を搭載。心拍数や睡眠状態のモニタリング、NFCによる非接触決済、スマートフォンの通知受信、スマートロック操作など、多様な機能を備えています。
最近ではさらに高度な機能を搭載したモデルも登場しています。血中酸素濃度や血管年齢の測定、仮眠の検出、体調変化を記録するAI連動型の分析機能など、健康管理に特化した製品です。SamsungのGalaxy Ringも2025年に日本国内で発売され、Galaxy AIを活用した最新機能を搭載している点が注目を集めています。
メリットとデメリットを押さえておこう
スマートリングは、装着感の軽さが大きな特長です。就寝中のモニタリングにも使いやすく、日中も違和感なく着用できます。バッテリーを搭載するタイプでも1週間以上使えるモデルが多く、頻繁な充電は必要ありません。さらに、決済機能に特化したEVERINGのように、バッテリーを搭載せず充電不要で使えるモデルも存在します。
防水性能に優れた製品も多く、日常生活の中で外す必要が少ないのも魅力です。一方で、画面がないため情報の確認はスマートフォン経由となり、リアルタイムでの通知確認にはやや手間がかかります。スマートウォッチと比べると、機能が限定的に感じられる点もデメリットです。
また、サイズ選びが難しく、合わないとフィット感に違和感が生じやすいという声もあります。リング型という特性上、外した際に紛失しやすい点にも注意が必要です。特に水回りや充電の際は、取り外しの場面が増えるため、管理を怠ると紛失リスクが高まります。
スマートリングはこんな人におすすめ
スマートリングは、できるだけ身軽に生活したい人や、健康状態を手軽に記録したい人に適しています。例えば、睡眠中も心拍や体調の変化を記録したいが、スマートウォッチだと装着感が気になるという人には最適です。ファッション性を重視したい人にとっても、アクセサリー感覚で取り入れやすいのが魅力です。
また、キャッシュレス決済をよく利用する人にも便利です。EVERINGであればVisaタッチ対応の改札や店舗でスマートに決済できます。ただし、SuicaやPASMOのような交通系ICカードには2025年時点で標準対応していないため、使用シーンに応じた製品選びが重要です。
スマートリングは、すべてを詰め込む万能ツールというよりも、日常に必要な機能を軽やかに取り込む“ミニマルデバイス”として活用するのが向いています。